「絵本の妖精」(3)続きの続き
間が空いてしまってスミマセン!続きの続きです(*^^*)
絵本ってね楽しく読めればいいんだよ
「どうしたのさ?」
急に元気のなくなった、たっくんのママの肩にふわりと乗ると妖精は顔をのぞきこみます。 たっくんママの顔は萎れたお花のように元気がありません。
「たっくんは絵本を読んであげてもページをかじってしまうし、他の遊びを始めてしまって、ちゃんと聞いてくれないの。私もどんな絵本を読んであげたらいいかわからないし、それに毎日読んであげる時間もないわ」
それを聞くと妖精は大声で笑いだしました
「あはは、たっくんママはたっくんが大好きなんだね」
予想外の妖精の反応にたっくんママはムッとしました。
「ごめん、ごめん。だって一生懸命なのは、たっくんが大好きだからそんなに考えちゃうんだろう?読み聞かせは、もっと自由でいいんだ!かじったりするのは絵本で遊びたいんだよ。興味を持っているんじゃないかな?。それに遠くで遊んでいたってママの声は、ちゃんと聞こえてる、お膝の上で読まなきゃいけないわけじゃないし、じっと座って聞かなきゃいけないわけでもない。読み聞かせは、とっても自由なんだよ」
たっくんママは優しく、そして真剣に話す妖精の澄んだ目に吸い寄せられるようでした。
「絵本を選びだって図書館や本屋さんに行けばオススメの絵本の紹介や季節の絵本もあるよ。でも一番は読みたい人が大好きな本。そうでなきゃ、読んでても楽しくないだろ?」
妖精はニコニコしながら、たっくんママの頬にスリスリするといたわるような優しい声で続けました
「それにママたちは忙しいだろう。だから毎日絵本を読まなくてもいいよ。ただ絵本を読む時間が出来たら頭をナデナデしたり目を見てニッコリ笑って欲しい。絵本を好きにならなくてもいいんだ。絵本を読んで触れ合う時間が大好きになってくれれば僕はとっても嬉しいんだよ!」
それを聞いた、たっくんママは、はっとしました。そして目からポロっと涙がこぼれました。
そんなママの様子を見て妖精がフワフワと舞い上がりました。
「気が付いてくれてありがとう」
キラキラの粉が、たっくんママを包みます
たっくんママは心がじんわり温かくなり、なんだか懐かしい気持ちになりました。
たっくんママも小さい時お母さんに大好きな絵本を読んでもらったことを思い出したのです。
何度も繰り返し同じ絵本の同じ場面をワクワクしながら読んでもらった小さな頃の楽しい思い出。
そして気が付くと部屋中に舞っていたキラキラの粉もなくなり妖精もいなくなっていました。
(まだ、続きますw)
絵本に出てくるおやつは、なんであんなに美味しそうなんだろう~。ぐりとぐらのパンケーキが大好きですO(≧▽≦)O