「絵本の妖精」(4)そのまた続き
これで最後になります(*^^*)
たっくんもママも絵本が大好き
そして次の日
たっくんママがキッチンで洗い物をしているとバタバタと元気な足音が聞こえてきました。
「ママー、『泣き虫ボク』読んでー」
ブロック遊びにあきた、たっくんが絵本を持ってやってきました。
もう忙しい時に限って絵本持ってくるんだからと、困り顔のたっくんママ
いつものように
「どうせ聞かないでしょ、またあとで」と言いそうになり、はっと昨夜のことを思い出しました。
ニッコリ笑うと
「今行くね」と手を拭き一緒にオモチャだらけのリビングに座りました。
「マーマ、これ、読んで読んで!」とせがむたっくんの顔にたっくんママはスッと目線を合わせると
「ハイハイ、でもその前にギュっとしようね」と言いました
たっくんはキョトンとしたあとに嬉しそうに「うん!」と満面の笑みで答えました。
たっくんの体はたっくんママがいつも感じているより大きくしっかりしてるように思えました。
「もうすぐ3歳だもんね」頭をナデナデしながら絵本を読み始めました。
やっぱり、たっくんは途中でブロック遊びを始めて
「飛行機ブーン」と隣の部屋に飛んでいってしまったけど、たっくんママは気にせず少し大きな声で、ちょっぴり優しく読み続けました。
「・・・・おしまい」
最後まで読み終えると、いつもとは違う楽しい気持ちになっていました。
読み終わった『泣き虫ボク』の表紙を見ると泣いているはずのボクの絵が、あの絵本の妖精のように笑っているように見えました。
《おしまい》
全ての子供たちが生まれてきたことに喜びを感じられますように。
毎日『子育て』という未来を作る仕事に頑張るママやパパ、サポートしてくれる方々に温かい優しい風が吹きますように。
愛を込めて・・。☆香かなこ☆
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