北斗さん頑張って!乳がん検診の予約をする前に知っておきたいこと
乳房とわきの神経を取る大きな手術を終え、これから抗がん剤や放射線、ホルモン治療もしていくそうで、本当に若い人の癌は経過も早くて部位によっては治療も難しく精神的に金銭的にも大変な病気だと改めて思いました。
でもご主人の佐々木健介さんが会見の間、ずっと寄り添って支えて
「チャコがいないと生きていけないから・・」とコメントされているのを聞いて本当にご夫婦が支えあっているし、ご主人や息子さん達の支えがあるから乳房を取っても生きたいと北斗さんも決心されたんだと感じました。
家族のために健康でいたい・・・。
大事な人がいればなおさら思いますよね。北斗さんの影響で乳がん検診の健診率が跳ね上がったそうです。
それだけ大きな出来事だし、北斗さんだからこそ多くの方に響く所があったのかなと思います。
実は私、昨年まで病院で乳がん検診の予約対応窓口を担当していました。
まだまだ浸透していない乳がん検診。予約の時に「えっ そうなの?:と聞かれる事、驚かれる事項がたくさんありました。
ぜひ受けていただきたい乳がん検診。予約の電話のその前に知っておいたほうがいい事をまとめてみました。
受診する病院によって違う事もあるかもしれませんが、心に留めておいて頂ければなと思います。
〇健診の『健』と検査の『検』の違い
とにかく多かった電話内容が「なんか胸にしこりがあって・・」と言う内容の電話。
まだまだ受診する人が少ない乳がん検診。何か症状がないと受けようと思う方が少ないのが現状です。
でも健診の健は健康の健。健診と言うのは健康かどうかを調べるものであって、病巣の内容を調べるものではないのです。
健診では何か症状がある、ないまでしか分からず、それが良性か悪性かまではわからないんですね。乳腺外来のある健診施設ならそのまま回してもらえると思いますが、健診のみの施設だと、紹介状をもらい、また別の医療機関を受診しなくてはなりません。
病院によっては結果が出るのが何日か先で、健診結果を聞くための来院も必要です。
そして転医になった場合はまた、紹介してもらった病院での今度は検査になります。
すぐに受診できればいいですが、病院によっては乳腺外来が混み合う傾向にあります。紹介してもらっても予約が多くて受診できるのが何日も先って事もあるんですね。
その間にもし症状が進行してしまったら・・・。
費用も健診代はもちろん。転医先の受診料も掛かります。健診は保険も利きません。
もし気になる症状があるなら健診より乳腺外来の受診を私はお勧めします。
〇授乳中の人は気を付けて
まれに健診受診希望の方で「まだ、授乳中なんですがうけられますか?」という質問があります。
受けられな事はないのですが、出来れば完全断乳6か月後をお勧めしています。
完全断乳は夜だけの授乳も、まったくしない状態です。
なぜなら、授乳中は乳腺が発達しています。画像では病巣も発達している乳腺も白く映り込み判断が非常に難しいのです。
どうしてもわかりずらい方は再検査になってしまう方もいらっしゃいます。
でも何か、しこりや痛みなど気になる方は医療機関に相談してください。検査の前に母乳を絞ってもらうなど、対策はあります。
そういった症状が無い方で健診希望なら完全断乳6か月後でしたら、一般の方と同じようにスムーズに受診できると思います。
また妊娠中の方はエコーは受けられますが、マンモグラフィーは受けられません。妊娠中の方はまず妊婦健診を受診している看護師さんや助産師さんに相談してみるといいと思います。
〇どうしても女医さんにみてもらいたい
患者さんからの質問の1つに「女医さんがいいんですが・・」という質問。
やはり胸を見せるのに抵抗はありますよね。受診率の低さの原因はこの事もあるかなと思います。(年齢や既婚、未婚に関わらず、あった質問でした)
病院側も心得ていて、女医さんが診断してくれる病院は多いと思います。
ですが・・・は女医さんでもマンモグラフィーを撮ってくれる技師さんはどうでしょう?
どちらかというとマンモの方が胸を挟み込んだりする作業になるので接触率が高いかなと個人的には思うのですが。
女性だけで行う健診機関もありますが、中には総合病院併設だと男性スタッフが在籍している事も多々あります。
もし、どうしても気になるようなら「エコーもマンモも女性が対応してもらえますか」と聞いてみるといいかもしれません。
〇マンモグラフィーは痛いです
「マンモグラフィーは痛いって聞いたんですが」という質問も、よくありました。
対応窓口では「こちらからも連絡しますが、当日対応します技師に仰って頂ければ出来るだけ痛みが少ないように行います」とお話していましたが・・・
どうやっても痛いもんは痛いそうです^^;
胸を挟み込みますし、痛覚は人によって感覚に違いがあると思います。中には以前痛かったので、もう絶対やらないという方もいましたが、出来ればエコーとマンモグラフィー両方受けてもらった方が健診の精度上がるのでお勧めします。
ちなみに「胸が小さくて出来ますか?」という質問もありますが、男性でも受けられる検査なので、その心配は大丈夫ですよ^^
10月はピンクリボン運動の活動月間です。
8人に1人は乳がんにな可能性がある時代。乳がん検診を受ける人が増えて、早期発見、早期治療。乳がんに苦しむ人も、その家族も減っていけたらいいと思います。
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